35歳の解釈。成長と、これからの伸び代を決めるものについて。
フリーランスとして5年目を迎えました。
今の自分なりの結論と、これからの話を少しだけ。

普段、年齢という数字はあまり気にしないタイプなのですが、今回ばかりは素通りできませんでした。
節目の年と言うと少し大げさかもしれませんが、ちょうど30歳のときにフリーランスとして活動を始めたので、5年目という切りのいい年でもあります。
そんなタイミングだからなのか、今年に入ってから、これまでのフォトグラファーとしての活動を自然と振り返ったり、今後のことを考えたりする時間が増えました。

以前にもブログで少し触れましたが、35歳という年齢は、学生時代に尊敬していた先生から「ひとつの節目になる」と教わっていたからです。
その言葉の真意を、ずっと自分なりに解釈しようと考えてきました。
こうして出た、今の自分なりの結論のひとつがこちらです。
「35歳までは、成長が試される期間」 「35歳以降は、伸び代が試される期間」

それぞれについて、少し掘り下げてみます。
まず、なぜ35歳までは「成長が試される期間」なのか。
多くの人は20歳前後で社会に出て働き始め、仕事に慣れ、一人前となり、やがて大きな仕事も任されるようになります。
その過程をたどるのが、おおよそ35歳くらいまでなのではないかと思っています。
慣れていく中で経験を積み、自身を成長させていくことが、この時期にはとても大切になる。
そんな期間なのだと感じたのです。

では、それ以降の「伸び代が試される期間」とは、どのような時期なのか。
35歳をひとつの区切りとして見たとき、そこからは仕事の可能性をどれだけ広げられるかが問われるタイミングになるのだと思います。
慣れること自体は悪いことではありませんが、良くも悪くも自分の中に「型」が出来上がってしまう。
すると、それがいつの間にか自分の限界を決めてしまうような気がするのです。

この限界を突破していくために必要なのが、「伸び代」。
そして、その伸び代はいつ育てるのかといえば、自分がどれだけ多くのことに興味・関心を持てるかだと思っています。
その先生の教えのひとつに、「関連付けよ」という言葉がありました。
口癖のように言っていたので今でもよく覚えており、年齢を重ねるごとに、「そういうことか」と実感が深まっていくのを感じています。

翻って自分自身はどうだろうかと、いろいろ当てはめて考えてみました。
自分で言うのも恐縮ですが、特に30歳までの自分は、本当にいろいろな経験をさせてもらえたなと思います。
さらにフリーランスになってからは、恵まれていることばかりで、奇跡のような日々の連続です。
感謝してもしきれません。
その間も、先生の教えをどこか頭の隅に置いていたからか、自分なりにさまざまなことへ興味・関心を向けてきました。
美術館や博物館で偉人たちが残した名画などを見て感性を養ったり、撮影に関して言えば、魚釣りだけでなく、ブライダルやスポーツなど、あえて幅広い分野を撮影しているのもそのひとつです。
今後は少し視点を変えて、これまで培ってきた伸び代を、どう活かしていくかが大切な時期になってくるのだと思っています。

ひとつの視点では限界だったものを、それぞれの良い部分を組み合わせ、さらに良いものへと昇華させていく。
これまでも意識してきたことではありますが、今後はより具体的な形でアウトプットしていくことに注力していくつもりです。
その過程で、「いい意味で作風が変わったな」と感じていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

そんな話を書き綴っていると、そういえばあのスティーブ・ジョブズも「点と点を繋げて線にせよ」と言っていたな、なんて思い出していました。
今回は少し難しい話になってしまいましたが、なにはともあれ、これからもコツコツと日々の仕事に向き合っていきます。
ほんの少しだけ大人になった Takahiro Tashima Photography を、今後ともよろしくお願いいたします。

