出張のお供に読んでいた本。星野道夫氏の「旅をする木」。
出張の際、小物類をまとめたカバンの中には、貴重品と一緒に文庫本がよく入っています。
今回は、飛行機や新幹線で移動の際に読んでいて、とても印象深かった書籍のご紹介です。
それが星野道夫氏の「旅をする木」。
この著者といえば、アラスカの自然に魅せられたことで有名です。
本の内容には、そのアラスカでの暮らしに基づく経験談はもちろん、アラスカという土地とどのように出会ったのかなど、貴重な若かれし頃の話などがまとまっていました。
ただ、釣り人にとっては、アラスカはキングサーモンを狙いに行く場所という印象が強いかもしれませんね。
釣りも写真も好きな私にとっては、興味深い話ばかりで「行ってみたいな」なんて思いを馳せながら、ページをめくる手が止まりませんでした。
さらに、この本を読んでいると、著者がアラスカの自然に触れて生きることで、いかに幸せを実感できているかがとてもよく伝わってくるのです。
そんな中で、「幸せ」という言葉をさらに深掘りして、現代の人は、幸せを追い求めているけれど、その追いかけている幸せがなんなのかはっきりとしている人は少ない、といった話も出てきます。
決して、現代の人を否定するような意味ではないのですが、この言葉は自分にとっても色々と考えを改めるきっかけとなりました。
また、私と同じ世代の方にはピンと来るかと思うのですが、子供の頃にテレビ放送されたいた「どうぶつ奇想天外」という番組が大好きでした。
少し暗い話になりますが、このときのロケでのヒグマによる事故の話はあまりにも有名です。
一気に読み進めてしまったので、今度はゆっくり読み直すのもいいかな、なんて思っています。
アラスカに興味のある方や、自然や動物が好きな方はぜひ手にとってみてください。