感じ方は人それぞれ。1本の作品が人生観に影響を与えることもある。
先日にご紹介した、サクタロウ君と釣行した時の車中での1コマ。
10代の若いアングラーには、今ある映像コンテンツはどのように見えているのでしょうか。
渓流釣りへ向かう道中、車内でいろんな話をして盛り上がりました。
そんな1コマに「憧れている釣り場は小笠原諸島です。動画を見て自分も行ってみたいと思うようになりました」という会話がありました。
ロックショアをメインに楽しんでいる彼にとって、その地は夢であり目標の釣り場であるとのこと。
福岡に住んでいる人間の視点で見ると、まずは飛行機で東京へ行って、フェリーで渡って向かう場所。
そのフェリーは、なんと1週間に1便なので、事前の準備や当日の天候など色々な要素が揃わないと、たどり着けません。
その話の中で私が特に気になったのが、きっかけはyoutubeの動画を見て影響を受けたという事でした。
その動画自体は私も見たことがあって、まったく違う感想を抱いていたのですが、まさかこんなに若い子の人生観にまで影響を与えているとは。
これを作った制作チームは、本当にすごいなと感動しつつ、ひるがえって自分はどうかと振り返るきっかけにもなったのです。
私の場合、動画制作ではディレクターとしてお仕事をいただく立場。
現場でそんな高い視座を持って仕事ができているだろうか?
はたまた、見る人の気持ちになって、もっと深層心理を理解しようとしているだろうか?
あの時の会話を振り返っていると、そんな考えがぐるぐると巡ってきたのでした。
もちろん、全ての作品がそうである事は難しいのですが、サクタロウ君との会話が、初心に戻るきっかけを与えてくれたのです。
それに私の場合は、フォトカメラマンとしての役割も担っています。
であれば、なにか影響を与えられる写真を目指したいなと思いつつ、
改めて精進していかないとなと思った次第です。
「永遠に生きるかのように学べ」。
これはガンジーが言っていた有名な言葉。
自分に言い聞かせながら、日々奮闘していきたいと思います。