手持ち派だった私が初めて選んだ一脚。SLIKの頑丈な「ザ プロポッド」を導入。
スポーツ撮影に欠かせないアイテムである一脚。
夏の連日の撮影で必要性を感じ、急きょ買い足しました。

新しく購入したのは、SLIK(スリック)の「ザ プロポッド」。
太くて頑丈なパイプ設計が特徴で、望遠レンズをセットしたカメラをどっしりと安定して支えてくれる一脚です。
実はこれまで一脚を使わずに手持ちで撮っていたのですが、今年は望遠レンズを使うスポーツ撮影の現場が一気に増えました。
シーズン初めは昨年同様に手持ちで臨んでいたものの、連日の撮影で明らかに右手首へ疲労が溜まり、
筋肉痛のような痛みが出始めたため、身体を守る意味でも急いで導入した次第です。

せっかくなので、数ある中からこれを選んだ理由をご紹介します。
この「ザ プロポッド」最大の魅力は、なんと言っても極太のパイプ径を採用した頑丈な作りです。
素材にはマグネシウムを配合した高剛性なアルミが使われています。
パイプ径は36mmもあり、数ある一脚の中でもトップクラスの太さを誇ります。

パイプを太くすることで、上に重たい機材をセットしても抜群の安定感が確保できるとのこと。
私自身、本格的な一脚選びは初めてだったので色々調べたのですが、パイプが細いモデルだと、重い機材を載せて前後に傾けた際に自重でわずかに「たわみ」が生じてしまうのだとか。
「壊れなければ大丈夫では?」と思いがちですが、現場でのこの微小なたわみやブレは、後々大きなストレスになるはず。そう考え、最初から一番ブレに強い剛性の高いものを選ぶことにしました。

そしてもう一つの決定打となったのが、全高が180cm以上まで伸びること。
これは、足場を高く構えるシチュエーションでも長さが足りるよう配慮された設計です。
前列に多くの報道陣がいて踏み台(脚立)に乗る場面はもちろん、野球場のアルプススタンドのような急勾配の階段席でも、長さのストロークに余裕があるため無理のない姿勢で撮影に臨めます。
まさに自分の撮影スタイルにぴったりな設計でした。

実際に現場で使ってみると、EOS R3に「RF100-300mm F2.8 L IS USM」+「エクステンダー×2」(総重量約4kg)を組み合わせた重量級セットでも、びくともしない圧倒的な安定感。
手で握るグリップ部分もしっとりと吸い付くようなラバー素材で、汗や雨で濡れた手でも滑らずしっかりホールドできます。

先日の野球の撮影現場ではグラウンドの激しい砂埃に晒されましたが、ロックナットの伸縮部分に砂が噛んでジャリジャリすることもなく、プロ用機材としての高い防塵性と作りの良さを実感しました。

あえてデメリットを挙げるなら、他の軽量カーボン一脚などに比べて少し重く、縮長も長いため飛行機の機内持ち込みが難しい点でしょうか。
ただ、私の場合は車移動が多く、出張時もカメラバッグの外側などに括り付けて運べるため、実際の運用ではまったく気になりませんでした。

もちろん、瞬時の身軽さやフットワークだけで言えば手持ちに勝るものはありません。
しかし、過酷な現場で長時間の撮影を安定してこなし、集中力を保ち続けるとなれば話は別です。
手首に違和感を覚えた段階で、早々に導入して本当に正解でした。

一脚があるからこそ可能になる、より低速シャッターを活かした動体表現などもこれから追求していきたいと思います。
信頼と実績のMade in Japan。
これからの撮影現場でも、頼もしい相棒としてガンガン活躍してもらおうと思います。

